日本線維筋痛症学会について

日本線維筋痛症学会法人化へ。

「日本線維筋痛症学会」は、平成21年4月1日に「線維筋痛症研究会」から名称を改め活動を展開して参りました。この度、平成25年4月1日に法人化され、「一般社団法人日本線維筋痛症学会」となりました。

 本学会は、厚生労働省研究班疫学調査にて、本邦で約200万人もの患者さんがいることが確認されたため、「線維筋痛症疾患」に関する臨床、基礎研究の進歩及び発展、診療施設の整備などの充実を図ることを目的としております。

 線維筋痛症は、最近注目を集めている疾患の一つであり、その病因・病態の解明や治療方法の確立は現在多くの症例をもとにいわば模索的に進んでいる状況です。本邦でも、厚生労働省研究班を中心となって研究を進めており、基礎及び臨床面で診断、治療、患者ケアなどに対する一定の方向性が見出されてきていることは大きな収穫となっています。また、本学会発足時より事業の一つとして整備を進めている診療ネットワーク参加施設も増加しており、ようやく本格的な治療や病因への研究が始まりました。

 線維筋痛症の症状は多彩でその治療領域は、リウマチ科、整形外科、メンタル科、心療内科、神経内科などに広く顕在しています。これまでの本疾患についての広報活動、研究などにより、本疾患の認知度が上昇しているにもかかわらず、本邦の患者は予想よりも深刻な状況に置かれており、未だに整備されていない保険診療上の問題点も多く、また、学術的には本症の病因、病態解明という学会独自の活動の必要性に迫られています。

 平成24年6月に本邦で初めての線維筋痛症治療薬が承認されました。しかしながら、未だ線維筋痛症の診療に関する明確な保険診療が整備されていないため、各医療機関は本症に伴う多彩な副症状に対しての診断や治療に対して保険での診療報酬を請求しているのが現状です。

 本学会は多くの医師やコメディカルの皆さまに参加を呼び掛け、様々な患者さんに対応するとともに、治療法の確立、さらには行政へ学会の立場からの要望等の確立を目指して活動していく予定です。

 線維筋痛症疾患の臨床及び基礎研究の進歩、発展のため本学会を通じて知識を深めて頂くとともに、多数の先生や各領域からの医療関係者のご入会をお待ちしております。

 最後になりましたが、本学会の法人化にご尽力頂きました日本公認会計士協会副会長
小見山満 慶応義塾大学大学院教授に御礼申し上げます。

平成25年4月

一般社団法人日本線維筋痛症学会
理事長
西岡久寿樹